2016-03-06 ダーク・ボガードがカッコイイ「ベニスに死す」を鑑賞!
「ベニスに死す」は配給がワーナーブラザーズなのでインディペンデント映画とは言えないですが、好きな映画なのでご紹介します。
「ベスにに死す」という映画をはじめて知ったの時は、いまでもはっきりと覚えています。 それは松田優作が主演したボクが大好きなドラマ「探偵物語」で探偵の工藤俊作と骨董屋の店主がの会話するシーンです。 この骨董屋が映画に対する造詣の深さで工藤(松田優作)挑みます。 この会話で「ベニスに死す」が出てきます。
二人の会話は(↓)こんな感じ。
骨董屋:工藤さん、ヴィスコンティ観てないんですって。「郵便配達は二度ベルを鳴ら す」。あれはネオリアリズムの原点ですよ。それから「若者のすべて」。ねぇ。「夏の嵐」、「地獄に堕ちた勇者ども」、「家族の肖像」、「イノセント」。あのイノセントのジャンカルロ・ジャンニーニ最高でしたよ。 工 藤:あのね。いま映画の話している暇ないのよ。 <中略> 骨董屋:しかしヴィスコンティ一回観てくださいよ。 工 藤:おまえ「ベニスに死す」観たか。観てないだろ。ダーク・ボガード最高だぞ。勉強不足だよ、おまえ。観とけよ。(と言って立ち去る) 骨董屋:(泣き崩れる)
ボクの大好きなワンシーンです。
もちろんその後すぐに「ベニスに死す」を観ました。 それから数えて今回観たのが5回目です。
さっそくご紹介しましょう。
★★★
ダーク・ボガード演じる老作曲家アッシェンバッハが、訪問先のベニスでタージオという美少年にどんどん惹かれていきます。 アッシェンバッハがタージオに惹かれる具体的な理由はわかりません。 性的欲求なのか、単に少年の美に惹かれるているのかは不明です。
一方、アッシェンバッハは滞在しているベニスに疫病(コレラ)がまん延していることをいち早く知ります。 それでベニスから逃れようとするのですが、荷物の手配ミスで身動きがとれなくなります。 その時もほんの一瞬嬉しそうな表情が垣間みれます。
結局アッシェンバッハはベニスに引き続き滞在し、疫病に感染してしまいます。 確かに工藤ちゃんが言うように「ダーク・ボガード最高」の映画です。
映画のなかではクロード・モネの「印象・日の出」を彷彿とさせるような素敵な映像を観ることができます。
Information
公 開:1971年3月 製作国:イタリア・フランス 配 給:ワーナーブラザーズ 監 督:ルキノ・ヴィスコンティ