2016-03-30 【書評】「スイッチ!」by チップ・ハース&ダン・ハース
「自分を変えたい」と思っている方は少なくないでしょう。
あるいは会社や組織を変えたいと思う方も多いと思います。
今回ご紹介する本のテーマはズバリ「変化」です。
「アイデアのちから」のチップ・ハースとダン・ハースの兄弟の作品で、この本を購入したのはかなり以前ですが、買ったまま読まずに置いていました。
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4月から新しい年度を迎えるにあたって、どんどん変化していきたいと考え、読んでみました。
★★★
変わるためには「理性」と「感情」をうまくコントロールすることが必要で、この本のおもしろいところは、それぞれを「象使い」と「象」に例えています。
そして変化をおこすときに、それを実行するのは象使いではなく、像だということです。
特にボクが注目した点は、人間ではなく、環境に着目しているところです。
相手の行動を変えるには、その人の環境を変えなければならないと書かれています。
これはボクもかねてからそう思っていることです。変化できる人は自分で自分の環境を変えることができる人だと思っています。
環境のなかでも特にお付き合いする人を自分でコントロールする人は強いです。
もう一つこの本を読んでおもしろいと思ったところは、セルフコントロールが消耗資源であるということです。
実験では、食欲を我慢した学生の方が我慢する必要がなかった学生よりも難解なパズルに取り組む時間が半分以下だったそうです。
セルフコントロールは疲れきってしまうのですね。
そういえば心当たりがあります。
だからセルフコントロールをむやみ浪費せず、省エネでいく。そしてここ一番に使うというメリハリが必要だということがわかりました。
全編を通じて「気づき」を得れる骨太な内容になっていました。
「変わりたい」と考えているにはオススメです。
★★★
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