2016-02-02 今更ながら「嫌われる勇気」を読んでみた

この本よく売れていますよね。

販売開始されてからしばらく経ちますが、いまだに本屋で平積みされているのをよく見かけます。 さすがにここまでロングセラーが続いていると、なぜそれほど売れているのかと気になりだしたので読んでみました。 読んでみると、やはり売れているものには理由があるなぁ、とあらためて感心しました。 さっそくご紹介します。

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★★★

この本は「自分を変えるため」に書かれた本です。 「人を操る」とか「思い通りに人を動かす」とか他者を変えようとするのではありません。ターゲットは自分自身です。

まぁ自分を変えるというのは口で言うのは簡単ですが、なかなか難しいテーマですよね。 難易度が高いからこそ、これほど自己啓発系の本やセミナーが巷であふれ、人気を博しているのだと思います。 よく夢を語っていながら、夢の実現に向けて行動しない(できない)人がいます。 たとえば小説家になりたいと夢を見ているのに、いっこうに作品を作ろうとしない。 こういう人は夢に向かって行動しないことで、心のなかで自分はやればできるという可能性を残しているんですよね。 堤真一が主演した映画のタイトルで「俺はまだ本気だしてないだけ」というのがありましたが、まさにそんな感じです。 現状に不満があっても、「このままのわたし」でいる方が楽だからです。 それほど自分を変えるのは大変なんですよね。 ただ難しいと言って、いまに満足して幸せなら話は別ですが、心の奥底で幸せなりたいと願うなら自分を変えていくしかないです。

この本には自分を変えるノウハウがすべて書いてあるわけではありません。 また書いてあることがすべて簡単に実践できるとも思えません。 でも自分の何を変えればいいのか、どのように変えればいいのということを考える際のヒントは満載です。 それをどう使うかは、使えるかは自分次第です。 過去でも未来でもなく、今を大切に生きる。 原因から考えるのではなく、自分の目的から考えるようにする。 人は主観の生き物ということを認識して、主観を変えていくことを意識する。 我々は他者の期待を満たすために生きているのではないから、他者からの承認を求めない。 このような気づきが得られると思います。

構成は哲学者と生き方に迷いを持っている青年の会話形式になっているので、読みやすくなっています。 マズローの5段階欲求の最終段階である自己実現のレベルにある方には良い指南書になるのではないでしょうか。 ボクも一定期間あけて、再読しようと思います。

Information

著 者:岸見一郎・古賀史健 発行所:ダイヤモンド社 目 次 ・第一夜 トラウマを否定せよ ・第二夜 すべての悩みは対人関係 ・第三夜 他者の課題を切り捨てる ・第四夜 世界の中心はどこにあるか ・第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる

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