2015-11-02 様々な見方ができる立体的な映画『チョコレート』

『チョコレート』というのは邦題で、原題は「Monster's Ball」と言われ、死刑執行前夜に行う看守達の宴会のことらしいです。 邦題の『チョコレート』というのは、映画のなかでチョコレートアイスを買ったり、チョコレートバー(カフェ?)が出てくるのですが、それにからめて人種差別をひとつのテーマとしている映画なので、肌の色を表しているのだろうと思います。

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★★★

本作品はハルベリーが2001年にアカデミー主演女優賞を受賞した映画で一躍注目を浴びたので、ご存知の方も多いと思います。 人種差別、恋愛、親子愛、家庭内暴力、子育て、死刑など見る方によってテーマの捉え方が分かれる複雑で深い内容になっています。 なかでも黒人に対する差別意識が強かった刑務所の看守であるハンクとハルベリー扮する黒人女性レティシアがお互い惹かれていくところの描写は、ハルベリーの文字通り身体を張った演技で見応えがあります。

ストーリーのなかで大事な登場人物が亡くなるシーンはとても切なくなり、死というものに関しても示唆を与えられる内容になっています。

またラストシーンも何かが解決するとか、終結を迎えるというものではなく、想像力をかき立てられる終り方になっています。 観終わった後の余韻が楽しめます。

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