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2015-09-12 愛と死と幸福、そして狂気を考えさせる秀作『ベティ・ブルー』

映画(インディペンデント系)

本国フランスでの公開が1986年なのでかなり古い映画ですが、いま観ても古さを感じません。 邦題は「ベティ・ブルー〜愛と激情の日々〜」となっていますが、まさに愛と激情を感じさせます。

インテグラルのリニューアル版はなんと3時間5分もありますが、時間のある週末に久しぶりに(25年ぶり?)鑑賞しました。 まったく先が読めないストーリーの展開は新鮮で、おもしろいです。 さっそくご紹介しましょう。

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愛と死と幸福、そして狂気というものを考えさせてくれます

この映画はひらたく言うと男女の恋愛映画です。 ただその内容が過剰なんです。

多少ネタバレしてしまうと、海辺のコテージに住むゾルグ(年齢不詳)という男性と若い女性ベティが出会い、お互い愛し合うことになります。 途中でベティが20歳の誕生日を祝うシーンがあるので、最初は10代ということになります。 なかなかませた10代ですね。

激しく求め合う二人ですが、妊娠をしていると思っていたのに、妊娠していないことがわかったところから、すこしずつベティの精神状態が崩れ出します。そして二人に悲劇が訪れます。

この作品の特筆すべき点は、なんといってもベティの際立ったキャラクターです。 ゾルグに作家の才能があることを信じ切って様々な行動に出る(信じるのではなく、信じ切っています) 思ったことをすぐに行動に移しちゃう(コテージに火をつけたり、拳でガラスを割ったり) 自分勝手(自動車を運転させろと言ってハンドル握ったのに、途中で車を止めてどっかに行っちゃう) 住んでいる部屋の壁をゾルグがハンマーでぶち抜くシーンがあるのですが、普通は壁の手前側に居て壁の破片やホコリがかからないようにすると思うのですが、ベティは壁の向こう側に座って、破片やホコリが自分にかかるのを喜んでいる。 まさに自由奔放です。 でもものすごくピュアなんです。 そしてピュアであるがゆえに精神的に病んでいくようになる。

この作品を観ると、愛と死と幸福、そして狂気というキーワードが頭に浮かび、いろいろと考えさせられます。 3時間は長丁場ですが、刺激的で時が経つのを忘れてしまう作品です。

Information

公 開:1987年(日本) 製作国:フランス 配 給:FOX 監 督:ジャン=ジャック・ベネックス

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