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2015-08-12 【書評】『マンガでよくわかる「教える技術」』が短時間で要点がおさえられてグッド!

本書では、行動分析学に基づいて「教える」ことの具体的な手法が紹介されています。

行動分析学は、アメリカで生まれたマネジメント・メソッドですが、これを日本のビジネスの慣習や日本人ならではの価値観にフィットするようにアレンジされたのが、本書で紹介されている「行動科学マネジメント」です。

タイトル通り「教える」ことがテーマですが、本文にも書かれているように、多くの日本企業では「教える」ことに無頓着です。

新人教育は、入社後1〜2カ月間の新入社員研修が終了すると、あとは現場にお任せのパターンが圧倒的です。

このとき上司が「教え方」を習得していないと、その部下は悲劇ですよね。

日本には、仕事は教えてもらうものではなく、盗むものという職人気質の文化が残っているのかもしれません。

しかし、ビジネスの現場では、「いつ、誰が、どこで」やっても同じ結果が得られるような再現性が要求されます。

そう考えると「仕事は盗め」と属人的な勘と経験に頼った方法では再現性は望めません。

再現性が実現できる科学的な手法が必要です。

それが「行動科学的マネジメント」です。

★★★

では「教える」とはどういうことなんでしょうか?

本文で「教える」とは、相手から「望ましい行動を引き出す行為」と定義されています。

その通りですね。

知識を得ただけで、その知識が一切活かされることがなければ、個人の趣味ならまだしもビジネスでは行動に移して、それが結果に結びつくことが求められます。

さらに、本書ではいたるところで「行動」に着目するということが書かれています。

「結果」ではなく、「行動」に着目して教えることが主旨の骨格になっています。

もちろん結果は大切ですが、教える時に着目するのは「行動」だということです。

さらに教える内容を「知識」と「技術」に分けます。

・「知識」とは、聞かれたら答えられること。 ・「技術」とは、やろうとすればできること。

自動車教習所でいう「学科教習」と「技能教習」と同じですね。

教える時には「知っていること」と「できること」を分けると、指導内容やその手順が明確になり、両面からチェックすることで課題や問題点が見つけやすくなるそうです。

意識してみるといいですね。

★★★

後半は具体的な教える手法が紹介されています。

「できる社員の「行動」を徹底的に分析する」とか。

「プライベートの話で信頼関係の土台をつくる」とか。

とりわけ教えたことが継続することが重要ですが、そのためには「行動」の回数を数えるなどして数値化することがポイントであると紹介されています。

本書は著者の石田淳さんの「行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」のマンガ化した本です。

しかし、マンガだけではなく解説と半分半分になっておりポイントを掴むには最適だと思います。

短時間で読み終えれます。