2015-07-28 【書評】「ITビジネスの原理」で「ITビジネス」を考える
「ITビジネス」って何でしょうか?
一言で「ITビジネス」と言っても、その包含する範囲が広く、それたげでは何を指すのか分かりずらいところがあります。
「ITビジネス」のパーツ、パーツを解説する本は数多あります。
例えば、GoogleやMicrosoftの取組みを紹介する本とか。
あるいは、特定の製品やツールの使い方を解説するハウツー本とか。
でも、部分的な話ではなく、「ITビジネス」の全体像を俯瞰する本はあまりないんですよね。
そんななかで、今回ご紹介する「ITビジネスの原理」はかなり幅広く「ITビジネス」に関してわかりやすく解説している稀有な本だと思います。
著者の尾原和啓さんは、輝かしい経歴の持ち主で、なんと転職が10回。
そのうち、有名なIT企業にも何度かお勤めになっていたそうです。
なので、業界の中枢にいた方が、これまでの「ITビジネス」の歩みを紐解いたのが本書です。
といっても専門家が書いたわかりにくい本ではありません。
この本は一般的なの視点から一般的な言葉を使って「ITビジネス」を俯瞰しているので、わかりやすいです。
とりわけ、ネットワークやITは「自己実現を加速するもの」であり「人を幸せにするもの」だという想いをもって書かれているところは共感しました。
本書を読むことで、ネット社会の基本的な枠組みを作ることができた現状と、次のネット社会をうまく生き抜くための重点項目を捉え、理解することができます。
「ITビジネス」で、どのように儲けてきたのかということが事例を交えて、その裏舞台まで詳しく紹介されています。
「ITビジネス」にご興味のある方向けです。
ではでは。