2015-07-22 SNS等のネットでの書き込みを改めて考える
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の台頭によって、個人の情報発信力も飛躍的に向上しています。
ボクのまわりでも老若男女が、やれLINEだ、やれFacebookだ、やれInstagramだ、やれVineだと利用者満載です。
しかし、その一方で書き込んだ情報が本当に問題ないのか。
法律に抵触することはないのか。
漠然とした不安を抱えている方も多いと思います。
あるいは、「みんなも同様の書き込みをしているから大丈夫」というような個人的な判断をしている方もいるのではないでしょうか。
このようなSNSやブログの使い方に関して、ITの専門家視点の書籍は数多ありますが、法律家目線の書籍がなかなかありませんでした。
今回ご紹介する『その「つぶやき」は犯罪です』は共著ですが、著者全員が弁護士というガチの法律目線です。
ネットで情報発信する際の法律的な基本知識を得ることができます。
Facebookの友達は「公然」になるかどうか。
真実を書いていれば名誉毀損にならないか。
「法律を知らなかった」ことが責任逃れの理由になるか。
など興味深い点が多く紹介されています。
さらに、
・勘違いで罪を犯す ・名誉毀損をしてしまう ・個人情報を漏らしてしまう ・肖像権を侵害してしまう ・著作権を侵害してしまう ・嘘による罪を犯す ・善意で罪を犯す
など、様々な罪のパターンを紹介するとともに、具体的な書き込みの例、判例の引用によってその根拠が明確になっています。
もちろん法律にはグレーな部分があるので、すべて白黒の判断ができる訳ではありませんが、少なくともアウトな領域はわかるようになりました。
さらに、情報発信の立場だけではなく、「被害者」になった場合の対処方法も紹介されています。
このようなご時世では、いつ何時、自分も書かれる側になるかわかりませんからね。
本書でも紹介されていますが、知らないうちに「加害者」になることが一番怖いので、そのような不安を持っている方にオススメです。
ではでは。